what’s old

01ギャッベとは
イラン、ザクロス山脈を遊牧している遊牧民(カシュガイ族)が織る100%羊毛(ウール)の手織り絨毯のことをギャッベと言います。遊牧民が織るデザインにはもともと「デザイン画」というものはなく、織り子の感性によって自由に織られるため、同じものが存在せず、すべてが世界に一枚だけの絨毯になります。
また、100年以上使えるほどの耐久性があるといわれ、永く使い込むほどに表情を変え、味わ深く成長していく絨毯として、日本でも若い人からシニアまで幅広く愛用されています。

02遊牧民とは
ギャッベを織る遊牧民は主に、イラン南西部、ザクロス山脈の山合いに住み、羊と共に移住生活を送っている人々です。ザクロス山脈近辺にはカシュガイ族やルリ族など、様々な部族が住んでおり、それぞれの部族の芸術性や感性がギャッベに表現されています。当店では、実際に遊牧民のところに赴いて彼らの生活を肌で感じることで、商品の真の魅力や知識を把握しているスタッフもおり、遊牧民と寝食をともにすることあって、オールドギャッベのリアルな使い心地などを体験しています。

03オールドギャッベとは
糸が太く、織りはやわらかい日常使いの敷物として、遊牧民が自分の感性で織っていた古い時代のギャッベ。30~40年前に創られた古いギャッベを「オールド」と呼びます。特徴としては、遊牧民の特性である移動に便利なよう、幅は1mくらい、長さは2m前後で作られ、ロバやラクダの背に括り付けて移動していたようです。 また、絨毯商のオーダーによって織られた「商品」としてのギャッベではなく、彼らだけの感性で織られた古い絨毯を「オリジナル・オールド・ギャッベ」と呼び、その中には、カシュガイ族の独創的な感性にはっと息をのむような逸品があります。

04デザインの特徴
ギャッベの中でもオールドギャッベのデザインには特徴があり、伝統的なデザインである「ひし形」の文様は「魔除け」として、アート性の高い「ライオン」の文様は王の象徴・豊かな財力、強靭な肉体を示すように、遊牧民が自由奔放に織った、織り子の個性が特に光るデザインとなっています。
オールドギャッベは今の時代に合わせたデザインではなく、当時の遊牧民の感じた想いや生活から生まれるストーリーが織り込まれているのです。
選び方(比較ポイント)

選び方はお客様によって様々です。使い方も様々です。感じたままに選べばいいと思います。
それでもいくつか選ぶ段階で知っておいた方がいいことをご紹介します。

  • どこが販売しているのか?→イランには業者がたくさんいます。直接その業者から日本に仕入れている業者もいます。信用できるところから買いましょう。弊社はゾランヴァリ社の腕のいい織子がいる家から厳選したギャッベだけを仕入れております。
  • 絨毯の状態はどうか
  • ヴィンテージ具合はどうか→オールドの魅力は、経年変化からくる色合いとツヤ感です。また草木染ではないところも面白さの一つです。
  • 織りの細かさ→オールドは特にものによって織りがまちまち。